Estheticism Museum

maccky2005-02-12

僕の卒業制作。ブログ公開です。

場所は東京都墨田区東向島界隈。旧玉ノ井遊郭で盛り上がった情緒あふれる街。
ここに住み込み型のアトリエ付きミュージアムを建てるプロジェクト。
Estheticismとは耽美。ひたすら美にひたり、美を楽しむこと、美に最高の価値をおき、美を追求すること........耽美を追求する空間を目指すミュージアム
芸術的、歴史的なまちにアート空間を大胆に生み出し、新しいものを取り込む。

独特な情緒、入り組んだ路地、残存する遊郭建築.......それぞれがこの街の美しさであり、良さである。ラビラント(迷宮)と呼ばれたその敷地形状はランダムに構成され、重なった路地は奥が見えない。<動機>
隅田川のの向こう側とはなにか?
東京の流行的で華やかさとは違うイメージの東向島。かつてここは玉ノ井遊郭が君臨し、多くの芸術家、文豪がその情緒、快楽を愛した。
永井荷風の「墨東綺譚」
この小説には、迷宮と言われる玉ノ井のロマンスが描かれている。
当時の街の面影はいくつかの建物がものがたり、遊郭として栄えた時代をかんじることができる。街の機能はコンバーションされ、玉ノ井を見ることはもうできない。
下町の情緒にほれる若者は多く。若手の芸術家や学生などが住み着く街として最近知られる。
現在の東向島を歩いてみる。迷路のような町並みは奥に誘い込み、次に現れるシーンを想像させ、気がつくとどこにいるかわからないような現象を引き起こす。
ラビラントは今もなお生き続けている。
路地形態、街の歴史、そこに住む人々、愛したものたち.........。すべての東向島に興味をもった。

講評
自分で壊す建物決めるなら簡単にできるんじゃないか?
普通の美術館
耽美の美はあるが耽がないような感じ
周りの建物とのイメージが足りない。
などなど。
ざっくり言われましたが、さすがその通りかもしれませんね。簡単にできるというのは僕だけじゃなく、みんなそうだと思う。だからホームランがなかったのかな?
耽美の耽は難しかった。路地が美しいのはわかったが、もう少し遊郭のことを調べればよかったかな。
僕のプレゼンは周りをポスターにしてしまった。そこからインスタレーションすればいいと思ったからだ。もう少し模型に実写のイメージが出来たらよかったのかも?
普通の美術館ですね。たしかに。美術館の用途にあってる敷地というのがきっかけですからね。なにかもっとあり得ない案があった方が良かったのかなー。

結果は16日以降にでますが。それぞれ先生方のコメントも届きますので、それもよく見てみたいと思います。