旭ヶ丘の夏祭り

井の頭の祭りをみて思い出したのがわが町の夏祭り。
家の目の前の旭が丘小学校で毎年やる商店街の夏祭り。僕の中では夏休みのイベントの中でかなり特別だった。
当時の仙台は今よりもまだ発展途上で、隣近所もみんな顔見知りで商店街のひとたちもみんな知っていた。
だから夏祭りに行ってもスーパーのおじさんがやきとり焼いてたり、床屋のおじさんが金魚すくいやってたりした。

出店の中で一番人気は輪投げだった。
一番遠い所にファミコンのカセット、いわゆるファミカセが商品だったので、子供達は必死でそれを取りにいった。
勿論僕もそれを狙って毎年行っていた。
町内会の登録店舗で買い物をするとハッピースタンプというものをもらえて、それを100枚集めて台紙にはると500円分買い物が出来る。夏祭りはそれをチケットの交換出来て、輪投げや、食べ物と交換出来た。そんなサービスもあった。
毎回輪投げをやっていたが、中々ファミカセは取れなかった。一枚のチケットで二投出来たが、坊主嫌なので一番手前のジュースを二投目で取った。ジュースばっか。ファミカセが本当に欲しかったが何故と思う事が沢山あった。




僕はファミコンを持っていなかった。





今考えると不思議だ。べつにいらねーじゃんw。みんな欲しかったから僕も欲しかったんだろうね。

盆踊りは七夕祭りと盆踊りの音楽だった。最後に踊った輪の中にいると、花火をもらえた。
男子はほとんど踊らず、音楽が鳴り止んだ瞬間に並んでもらっていたが、クレームがついて、怒られるようになった。しかたなしに



恥ずかしながら踊った。

しかし今はスーパーはコンビニに、隣近所は土地を売り払ってアパートに。駅の近い家の界隈は学生達が住むようになった。

僕の知ってる時代とはまた違った形の夏祭りになっているだろう。
旭ヶ丘の子供達はまだ楽しみにしてるんだろうか?夏祭りを。